歯周病は、口腔内に生息している日和見菌の感染によって発生し、口腔内には300種類以上の微生物が存在していて、通常はおとなしく共生しています。
しかし、身体の免疫機能が低下すると日和見菌が歯溝で急速に増殖し、歯肉に進入して歯を支える歯槽骨を溶かし始め、放置しておくと歯茎が次第に後退して歯が抜け落ちてしまいます。
そこで岩手県歯科医師会は、歯周病患者にラクトフェリンの顆粒を水と共に口に含ませ、飲み込む前にうがいの要領で30~60秒間、口中を往復させた後に飲み下すことを5~7日間続けさせました。
その結果、ラクトフェリンの顆粒を水に入れてうがいすると、歯周病の炎症や浮腫などの症状が明らかに改善することが確認されました。
また局所の疼痛や、歯茎の腫れ・浮腫による歯茎のぐらつきも、過半数改善されたと報告されています。