人間の赤ちゃんは自立までに時間が掛かり、大人がいないと数日も生きていけませんが、その弱い赤ちゃんの免疫力を高めて、病気に掛からないように守っているのがラクトフェリンです。
そして免疫システムには、本来備わっている自然免疫と、後天的に身に付ける獲得免疫がありますが、自然免疫は個人差が大きい免疫システムであり、赤ちゃんの時はラクトフェリンが免疫機能をサポートしてくれますが、高齢になると免疫機能が低下していきます。
そこで赤ちゃんの免疫力を助けるラクトフェリンを、高齢者の免疫強化に活かすための研究が行われており、健康な高齢者62人にラクトフェリンを3ヶ月飲み続けてもらい、自然免疫力の変化を試験してみたところ、自然免疫を担うＮＫ細胞と好中球が、活性化していることが明らかになりました。
またラクトフェリンに関する研究は膨大な数がありますが、腸まで届くことが重要ということが確認されています。
なぜならラクトフェリンはタンパク質なので、成人の場合は牛乳などから摂取しても、胃で消化・分解されることが多いからです。
さらにラクトフェリンの受容体は腸にあるので、分解されずにラクトフェリンが腸に届かないと、受容体がキャッチできず、免疫細胞にくっついて効果を発揮することができないのです。
そのため免疫力を高める為にラクトフェリンを摂るなら、ヨーグルトなどの乳製品よりも、胃酸に負けないように工夫されたサプリメントで摂る方が、効率的だと言えます。